モノづくりへの情熱 モノづくりへの情熱

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商品開発部・製造技術部
「私たちに、作れないものはない」
どんな難題にも立ち向かう
開発・設計のプロ集団
シンワキャッチャー、次世代足場をはじめ、
さまざまな製品を世に送り出してきた信和。
お客様のどんな要望にもスピーディに応えることが
仮設資材のリーディングカンパニーとしてのプライドだ。
「信和に頼めばできないことはない」と言われるほどの
圧倒的な開発力の秘密に迫る。
  • 商品開発部

    部長青山 敏朗
    製造部門の責任者を経て10年前から現在の部署に。製造の機微を知る、設計の統括者。
    課長河合 賢樹
    シンワキャッチャー、次世代足場に関わる新部材の設計を担当。
  • 製造技術部

    課長中野 哲成
    主に次世代足場の製造設備の設計・製作を担当。精緻な効果分析で先進的な機構を次々導入。
    主任高木 新人
    溶接治具の設計を経て、6年前から金型設計を担当。リーダーとして活躍中。
信和の代名詞「シンワキャッチャー」が誕生した経緯を教えてください。
青山 ー シンワキャッチャーが誕生したのは約30年前。当時は丸太足場もまだあり、単管足場や枠組み足場が多く使われていましたが、住宅需要が増えていく中で誰もが安全にスピーディに組めるくさび型足場が注目されるようになってきた。そういったニーズをいち早くくみ取ると同時に、作業現場での使いやすさを追求したのが「シンワキャッチャー」です。
くさび緊結足場トップシェアを誇る信和ですが、選ばれている理由は?
青山 ー シンワキャッチャーの特徴は、くさびの形状にあります。くさびの幅、角度にもこだわりがあり、ゆれの少なさ、緊結力をとことん追求した形状になっています。
河合 ー 当社のキャッチャーは支柱にポケットがついていて、そこにくさびを上から差し込んでハンマーで差し込むという構造です。いちど手すりを横から挟み込んでくさびを上から落とす構造の他社製品と比べると、一発でくさびを落とせるので、施工が圧倒的に早い。途中ではずれる心配もなく、安全性の面でも優位性が高いんです。
ラインナップの多さも「シンワキャッチャー」の魅力ですよね。
青山 ー 柱や支柱、ジャッキなど、基本ベースの部分は開発当初からほとんど変わっていませんが、お客様のご要望に合わせたオプション品や新しい部材へ対応した結果、現在のアイテム数まで増えたんです。
河合 ー 実は、シンワキャッチャーとして、カタログに掲載されているのはレギュラー品のみ。カタログに掲載されていないものほうが多いんです。先日数えたら関連部材も合わせて、1000以上はありました。お客様からも、「信和さんなら何とかしてくれる」とご相談いただくことも多いですね。
高い安全性が求められる「足場」製品ですが、開発において苦労される点は?
青山 ー 足場の施工基準が改定され、安全への要求が高まる中で、部材の強度を一部あげなければならない場合がでてくる。ただし、部材により強度をあげるために鉄を厚くすればいいといった単純な発想だけでは済まない場合があり、人を守るために衝撃を吸収させる構造が必要になる。例えるなら、自動車が衝突をした際に、ボディが衝撃を吸収して人を守るという発想が必要になるのと同じですね。そのために試験を繰り返し行い、安全性を確認している。
河合 ー 万が一、人が落下した時に、強度だけをあげてしまうと衝撃が人間にきてしまう。また、一部の部材だけ強度をあげても衝撃がほかの部材にいってしまうため、全体で吸収するような構造にする必要があるんです。もしもの時に「うまくこわす」ための構造研究も重視していて、実際に足場を組んでの試験も行っています。
商品開発部、製造技術部の連携はどのように行っているのですか?
河合 ー お客様の要求を満たす製品設計を行うのが開発部。そして、量産化するための設備設計を担うのが製造技術部。当然、両部門の連携は欠かせません。最近の事例でいえば、次世代足場システム立ち上げの際は、ありとあらゆる部材の設計が必要になりましたから、それに伴って製造技術部にはかなりの数の設備を作ってもらいました。
青山 ー 加えて、これまでにない品質、精度を求められましたから。かなり苦労も多かったんじゃないかな。
高木 ー そうですね。トータルで200以上の設備を作ったのではないでしょうか。「プレス加工の品質は金型で決まる」と言われており、青山部長には多くのアイディアをいただき、助かりました。
中野 ー 両部門は同じフロアにあり、「このような加工はできるか」「この公差をクリアできるか」と常に相談し、知恵を出し合っています。この環境があるからこそ、「多品種対応」「スピード立ち上げ」が可能になっているのだと思います。
モノづくりにおいて、「失敗」はつきものですが…。
河合 ー 何度失敗しても、成功するまで挑み続けるというのが、私たちのポリシー。試作検証に50回以上、なんてこともザラです。この「あきらめない気持ち」は、商品開発部はもちろん、信和のすべての社員が持っているはずです。
高木 ー 次世代足場の設備設計では、工程数の削減(2工程を1工程に削減)にチャレンジしたんです。単純に工数を半分に減らすということですから、既存の「枠」から飛び出すくらいの発想の切り替えが必要でした。そういう面で、何度も失敗を繰り返しましたし、まわりとぶつかることもありました。それでも「絶対にやり遂げる」という強い意思をもって進むことで、理解と協力を得られ、成果にもつながったのだと思います。
今後はどんな開発にチャレンジしていきたいですか?
河合 ー 高い施工性、強度など、キャッチャー製品の汎用性は非常に高いんです。すでに足場以外の用途にも使われていますが、物流や農業をはじめさまざまな分野への応用の可能性を探っていきたいですね。
高木 ー 昔は一定の技術を持った作業者が使える設備であればよかったのですが、「技術者」が減少している現在においては、技術レベルに関係なく、誰もが安定した品質が実現でき、安全に使える設備が必要です。業界トップシェアを誇る信和の一員として、今後も他社を圧倒する設備を手掛けていきたいと思います。
青山 ー 圧倒的な製品数が物語っていることだと思いますが、お客様の多様なご要望にお応えする中で培ってきた開発力が信和の強み。そのノウハウを活かし、お客様が抱える課題の解決に結びつくような「提案」を充実させていくことも我々の役割だと思っています。
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